悲しいことがあったときや近しい人の悲しい出来事は、過去の悲しみの日々を思い出します。懐かしい場所に行ったときは当時の感情や思い出、懐かしい人たちを思い出します。

感情と記憶は密接につながりを持ち、香りを嗅ぐことで嗅神経が刺激され、連動して 海馬も活性化することが知られています。

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恐怖を感じたときは大脳辺縁系の扁桃体が活性化します。連動して交感神経系の活動が活発になり、発汗、筋緊張、心拍数の上昇、血糖値の上昇、血圧の上昇などの身体的変化が生じて、感情は中枢神経と末梢神経を連動させます。

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そして、感情は記憶に影響を与え、また記憶は感情に影響を与えます。扁桃体の活動は大脳新皮質に伝わり、関連する過去の記憶。顕在記憶と潜在記憶の両方を活性化し、前頭前野と情報のやりとりを行います。

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五感は視床を経由して大脳新皮質に伝わりますが、五感のなかで臭覚だけは大脳辺縁系に直接、働きかけます。「匂い」は呼吸に関連し、直接に生命維持に関わるので短いパスになっています。臭覚野は衝動、情緒、直感、記憶、創造性、乾き、眠りなどの本能的な活動と関わります。

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これがアロマテラピーと臭覚との関わりで、感情と記憶とのつながりです。